コンサータを飲み始めて変化したこと

私達親子の経験談

コンサータを飲み始めたのは、息子が小学1年生(7歳)の10月からです。

10月にある秋休み期間中に、家で様子を見ながら服用開始しました。

その後、食欲不振などの副作用もないと判断し、登校日に服用し始めました。

今現在は、登校日のみ服用しています。

今回は、コンサータを飲み始めた初期に感じたことについて書きたいと思います。

このブログの内容は、私達の個人的な経験に基づいた感想です。あくまで一例としてご参考いただければ幸いです。薬の効果や副作用は個人差が大きいものです。他の状況下では異なる結果が得られる可能性があります。より詳しい情報については、かかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。

飲み始めて起きたこと(結論)

最初に飲み始めて起きたことの結論を言うと、以下のことが起きました。

  • 登校時、下駄箱で固まることがなくなった
  • 教室で、ウロウロすることが減った
  • ひらがなの練習帳を、鉛筆で書けるようになった
  • 引き算の勉強を、開始することになった
  • 初めて「算数テスト」に挑戦することができた
  • 途中で離席せずに、プリントに集中できた
  • ゲームで勝ち負けにこだわるようになった
  • 「ひとりでやる!」と言うようになった

一覧で書くと、良いことばかりに見えますね。

しかし、いくつか注意点も感じました。

「生活面」「学習面」「対人面」の項目に分けて、詳しく書いていこうと思います。

『生活面』の変化

登校時、下駄箱で固まることがなくなった

入学当初から、下駄箱辺りで、固まって動けなくなっていました。

登校渋りは一度もなかったんですが、毎日、校舎に入る時に動けなくなってしまいます。

私が声をかけて、やっと外靴を脱いだかと思うと、また固まる。

また声をかけると、今脱いだ靴を履こうとする・・・。

何度も何度も声をかけて、やっと上靴に履き替えることが出来るような状況でした。

それが、コンサータを飲んで初めて登校した当日。

私の声掛けなく、すんなり外靴を脱ぐことが出来た時は、本当に感動しました。

なぜそれまで、固まってしまっていたのかは、今もわかりません。

ただ、この最初の一歩は、本人にとって、とても大きかったと思います。

教室で、ウロウロすることが減った

教室で、うろうろ歩き回るのも、かなり減ったようです。

ただ、こちらは先生の声掛けと、本人の成長の影響も大きいかなと思います。

全てがコンサータの効果ではなく、良い影響が積み重なった結果と考えています。

おかげで、道徳や図工などの一部の授業は、通級教室で受けれるようになりました。

『学習面』の変化

ひらがなの練習帳を、鉛筆で書けるようになった

入学当初から、鉛筆で文字を書くことを嫌がっていました。

使うのはだいたい、色鉛筆やサインペン。

色鉛筆などを使っても、気持ちが乗らないと、文字を書くのも難しい。

その頃のドリルは、だいたいこんな感じです。

それが、薬を飲み始めてから2週間後には、こうなりました。

大きく変化しているのが分かります。

ただ、薬を飲んだことは、あくまで一つのきっかけであり、それまでの本人の努力と成長も大きかったと思います。

この変化は、特別支援学級の先生が、一番喜んでいました。

引き算の勉強を、開始することになった

これについては、コンサータの開始時期と偶然重なっただけと思います。

ただ、足し算を最初に教えてもらった時と比べると、先生の説明が耳に届いている手応えがあったようです。

実際のところ、今現在(1年生2月時点)でも、足し算と引き算は、まだまだ勉強中です。

初めて「算数テスト」に挑戦することができた

鉛筆で文字が書けるようになったため、今まで全く出来なかった「テスト」に挑戦。

一枚のテストに、以前挑戦しようとして無理だった部分と、改めて挑戦した部分がありました。

以前の挑戦しようとした部分↓

今回挑戦して解けた部分↓

(以前、自分用に保管した写真なので、画像が悪くてすみません)

1年生の間は、テストは無理かな?と、若干諦め気味だったので、この変化は本当にびっくりでした。

途中で離席せずに、プリントに集中できた

色々と出来るようになり、国語と算数のプリントやドリルを本格的に開始しました。

息子の成長を、先生方は本当に喜んでくれていました。

息子も出来ることが増えた嬉しさから、今まで以上に頑張っていました。

ただ、学校から帰ってくる息子は、疲れてヘロヘロ。

私は、これは正解なのか?と不安を感じていました。

対人面

ゲームで勝ち負けにこだわるようになった

今までは、ゲームに参加するのも難しく、参加しても勝ち負けにこだわっていませんでした。

それが、ゲームに参加できるようになった代わりに、負けると癇癪を起こすようになりました。

こだわりも強くなり、途中で怒って泣き出すこともしばしば。

先生も、これには手を焼いていました。

「ひとりでやる!」と言うようになった

今までは、自分でやろうという意思があるのか、ないのか、全く分かりませんでした。

誰かに手伝ってもらうのが、本人にとって当たり前だったのかもしれません。

それが、薬を飲み始めた頃から、「ひとりでやる!」と意思表示を始めました。

その分、こだわりも強くなったように感じています。

全体的な変化

コンサータを飲み始めたことで、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の症状、

『動き回る、じっと出来ない、集中できない』などの行動は落ち着きました。

しかし、薬を飲み始めたことで、今まで目立たなかった、

自閉スペクトラム症の『こだわりの強さ、過集中』などの症状が強く出始めました。

その後の対応

プリント・ドリルの量を減らしてもらった

出来ることが増えて、本人も先生もノリノリになっていましたが、

一旦、1日の学習量を減らしてもらい、スピードを落としてもらいました。

すると、ヘロヘロで帰ってくることも減り、学校で癇癪を起こすことも減りました。

出来ることが増えた喜びで、息子も気付かないうちに、頑張りすぎていたんだと思います。

1日の流れを伝えるなど、今までと対応を少し変えてもらった

今までは、次から次へと興味が移り、1日の流れなどを全く理解していなかった息子。

しかし、薬を飲み始めてからは、1日の予定を伝えたり、時間を事前に伝えたりと、

対応を、自閉スペクトラム症に寄ったものに変えてもらいました。

まだまだ、支援員の方の付き添いは必要ですが、以前よりも穏やかに過ごせているようです。

コンサータはこのまま飲み続けることにした

正直言うと、癇癪が強くなったりもしたので、やめてもいいかなと私は思っていました。

しかし、本人が「飲みたい」と言ったため、このまま飲み続けることにしました。

これが本心なのか、私や先生への気配りなのかは、分かりません。

(子供って、大人の顔色を読むところがあるって思うので…(苦笑))

今のところ、食欲低下もなさそうなので、このまま様子を見ています。

最後に

以上が、『コンサータを飲み始めてからの変化』でした。

途中でも書きましたが、コンサータを飲み始めたことで変わったことは全て、

それまでに積み重ねてきた、本人の頑張りと周りの支えがあったから、です。

コンサータは、あくまでも、きっかけの一つかなと感じました。

また、息子本人はまだまだ成長途中なので、この選択が本当に良かったのか、

本人が大人になった時に、どう思うかは全く分かりません。

今後、本人の気持ちや体調の変化を見ながら、薬をやめる選択をする時がくるかもしれません。

でも、小学1年生からコンサータを飲み始めたことは、

今の私達が出来た、最良の挑戦だったと自信を持って言えます。


子供にコンサータを飲ませていることに、罪悪感や不安を感じている方。

コンサータを勧められたが、抵抗感が拭えない方。

その不安な気持ちを含めて、医師や薬剤師に相談して下さい。

そして、その不安な気持ちを、『子供の変化と頑張り』に向けてみて下さい。

お子さんは、どちらが過ごしやすそうにしていますか?

飲む飲まない、どちらの選択をするにしても、その選択を信じて欲しいと思います。

今後、私達も何か変化があれば、またご報告したいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

このブログの内容は、私達の個人的な経験に基づいた感想です。あくまで一例としてご参考いただければ幸いです。薬の効果や副作用は個人差が大きいものです。他の状況下では異なる結果が得られる可能性があります。より詳しい情報については、かかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。

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