メラトベル顆粒を本格的に飲み始めたのは、小学校に入る数ヶ月前、息子が6歳の頃でした。
生まれてからというもの、全然寝ない息子に、ずっと困っていましたが、
「以前に比べたら、寝る時間も増えてきた」
「この時間が本人にとっての、ちょうど良い時間なのかも」
「4〜5時間睡眠なら、ギリギリ頑張れる」
と、薬に頼らず、気合いと根性でどうにか過ごしていました。
しかし、いくつかの出来事が重なり、メラトベルの服用を決心しました。
今回はメラトベル顆粒を飲み始めたきっかけについて、書きたいと思います。
メラトベルを勧めたのは?
実は、医師の先生から服用を勧められたのは、息子が3歳の頃です。
3歳の頃の息子は、1〜2時間ごとに目を覚まし、連続睡眠が取れない子供でした。
夜中に目が覚めて夜泣きをする日もあれば、
「ママ、朝だよー!!(早朝4時)」と叫んで起こされることもあり、
今思い出しても、地獄の日々でした。
その状況を知った、発達専門の先生からは、
「『メラトベル』という、睡眠を助ける、子供用のお薬を飲ませてみても良いですよ」
と、通常量よりもかなり少ない量で処方してくれました。
しかし、その頃の私は、息子に薬を飲ませることで、育児からの逃げてるように感じ
「この薬を飲ませたら、自分は母親失格なのでは?」と
3年間もの期間、もらった薬を一度も飲ませることはありませんでした。
「もっと他に良い方法があるのでは?」
「世の中にはショートスリーパーな人もいるし」
「昔に比べらたら、寝るようになったと思うし」
「私の寝不足は、私が頑張ればいいことだし」
と、ただただ必死で頑張る日々でした。
私の入院
そんなある日、私が急遽手術することになり、1泊2日で入院することに。
実家の両親は、祖母の介護をしていることもあり、預けるのは無理だったので
義父母に1日、息子をお願いすることになりました。
で、退院してのお義母さんの言葉が、
「本当に大変だったわ。毎日こんな生活は、誰だって無理よ。(意訳)」
と言う、率直な意見でした(笑)
そこで初めて、「もしかして、これって普通じゃないのかな?」と思い、
自分の感覚が麻痺していることに、気づいたきっかけになりました。
息子の意識消失
そんなこんなで、私はまた日常に戻ってきましたが、
結局、薬を飲ませることはなく、同じような日々を過ごしていました。
そんなある日、早朝、ふと目を覚ますと、
夜中に目を覚ましていた息子が、目を開けたまま硬直して、息をしていなかったんです。
すぐに救急車を呼んで、病院に運んでもらいましたが(救急車が来る前に意識は戻った)
その日はきちんとした原因は分からず、専門の病院で検査をしてもらうことに。
後日、脳波の検査をして、てんかんの気質があること、疲れや睡眠不足がきっかけになること、
今後も様子をみる必要があることなど、医師の先生から色々な話がありました。
そこで、睡眠時間が極端に短く、生活リズムが崩れやすいことを相談し、
「薬を飲むことで、生活リズムを整えるのは、脳にとっても大事ですよ」
と先生に言ってもらえて、やっと薬を飲ませる決心がつきました。
そして今、現在
メラトベル顆粒を飲み始めて、生活リズムは驚くほど良くなりました。
7〜8時間は連続して眠れるようになり、寝つきも良くなりました。
私も、あの地獄のような日々から解放されて、人間らしい生活をしています(笑)
最後に
時々、こんなふうに思うことがあります。
私がもっと早く、息子の睡眠不足の異常に気づいて、薬を飲ませていれば
息子はどうなっていたんだろうか・・・と。
もちろん、睡眠不足が原因で、てんかんになることは、絶対にありません。
ただ、子供の睡眠障害を、親の頑張りだけで乗り越える必要はないと、
今の私は、自分の経験を通じて、心の底から思います。
「『薬を飲ませることは、母親失格』なんてことは、全然ないんだよ。」
必死に頑張っていた昔の自分に、そう言ってあげたいです。
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